訪問看護は、家から出ることができない高齢者などにはとても重要なもので、唯一の外とのつながりがこの訪問看護だったりする場合もあります。
しかし、訪問介護の場合は訪問時間が限定され、治療機器などが乏しく、人員も少ないので、隅々まで行き届いた看護や医療を届けることはなかなか難しいということが一つの問題です。
そこで必要となってくるのが訪問する看護師の医学に対する知識やコミュニケーション能力、優れた看護技術と判断力・指導力・観察力、病気の予測能力などの様々なスキルや専門性です。
そもそもこの訪問看護の歴史は意外と古く1900年前後に始まった派出看護と言うのがもとになっていると言われています。
最近では高齢化社会が進む中で、需要が多くなり、訪問看護師が増えてきたり、テレビなどでクローズアップされたりと社会での存在感が大きくなっています。
高齢者が抱える様々な問題もこの訪問看護師に大きな影響を与えており、例えば社会問題としても取り上げられている、高齢者の孤独死や無縁社会、独居・寝たきり、老々介護などの問題に対して、訪問看護のあり方や、高齢者との接し方の見直しなどが求められています。
病棟勤務とは違い、高齢者の方との深いつながりや、信頼関係をしっかり築くことで、こういった高齢者の抱える社会問題から、老人を救えるのです。
これからもっと進んでいく高齢化の中で訪問看護の重要性を再認識し、訪問介護における人員の確保は最優先事項になってくるでしょう。